文庫屋「大関」/がらん堂
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さよならばあちゃん 2/3
ばあちゃんが入る箱がはこばれてきた。
ぼくは、どんな箱かとても見てみたかったので、いそいで見に行った。
つるつるした茶色い箱だとおもっていたので、白くて長い箱を見て
ビックリした。さわってみたらザラザラしていた。
ばあちゃんをみんなで持ち上げて箱の中に入れた。ぼくもばあちゃんに
さわってみた。きんちょうした・・・。
さっき描いた絵をばあちゃんの上においた。
ふたをしめてから、ぼくはどうしてもあけてみたかった箱の窓をあけて
中をのぞいてみた。ばあちゃんの顔があった。
寝ているみたいけど死んでいる。「ばあちゃんは、おなかがいたくて死んじゃったの?」と、とうさんに
きいてみた。とうさんは、「人は、だれでも年をとると死ぬんだよ。
必ず死ぬんだよ。でも年をとって死ぬのはふつうで、ぜんぜん恐く
ないんだよ。」とおしえてくれた。
ぼくがばあちゃんのように、じいちゃんになるには、もっと大きくなって
小学生になって、中学生になって、大学生になって、それからおじさんに
ならなきゃダメだから・・・だからぼくは、まだ死なないな。
でも、「ばーば」は、もうすぐ死ぬのかな?きょうの夜は、おつやだ。
ばあちゃんんを天国へおくるしたくが始るみたいだ。
お坊さんがやってきて、大きな声でなむなむしている。
おおぜいの人が、ならんで手を上げたり下げたりしてなむなむしている。
いろんな形をした、おじゅずをもった人がいた。
ぼくも、おじゅずが欲しくなった。
とうさんは、黒い服をきていろいろな人にあいさつをしている。
少し、たいくつになった。なむなむが終わったら、みんなでごはんを食べた。パーティーのようで
たのしかった。あしたは、ばあちゃんが天国に行く日だ。そしてまたつぎの日、きょうは、おそうしきだ。
きのうと同じなむなむをして、また少し、たいくつになったので
とうさんといっしょに、屋根のついた自動車を見に行った。中を
見たかったけど・・・見えなかった。なむなむが終わったあと、みんなでバスに乗った。あの屋根のついた
自動車には、ばあちゃんの入った箱がのっている。
遠足みたいだけど、みんな黒い服をきている。
ぼくは、バスの中でお菓子を食べた。かそうばについた。ちょっと公園みたいだ。
箱に入って死んでいる人が、たくさんいたのでビックリした。
ばあちゃんの入った箱に、みんなでお花を入れた。ぼくの描いた絵の
上にも、お花がいっぱいになった。
ぼくは、ばあちゃんに「さようなら」といった。
ばあちゃんは、もうすぐ天国に行く。
 
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その壱 七福神どれが誰?
その弐 いずれがあやめかかきつばた?
その参 柔道、そろばん、御前 ???
その四 まじめな格子と縞のはなし 前編
その伍 まじめな格子と縞のはなし 後編
その六 荒磯の魚には、ヒゲがある?
その七 亀甲は霊的な紋様なのです。
その八 紫陽花の意外な謎?
その九 フルーツポンチのポンチって?
その十 さよならばあちゃん [1/3]
その十一 さよならばあちゃん [2/3]
その一二 さよならばあちゃん [3/3]
その十三 おでんの世界 [1/2]
その十四 おでんの世界 [2/2]
その十五 まめ御飯(グリーンピースが嫌い!)[1/2]
その十六 まめ御飯(グリーンピースが嫌い!)[2/2]
 
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